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開催レポート いる人くる人「丸山編」

開催日時 / 20201106

20201106 いる人くる人「丸山編」

まちとは「交差点の集合体」でもあります。
元々そのまちに住んでいた人、新しくそのまちにやってきた人。
そんな人たちによる交差点もまた然り。

今回は長田区の丸山の交差点です。
このまちの出身であり、丸山プロジェクトを主宰。丸山に拠点をつくり、大日温泉でのイベントなどを展開されている上野天陽さん。
このまちにあった古い建物を見出だし蘇らせ、同様に自らが蘇らせた建物から建物へと移り住み続けている神戸R不動産の西村周治さん。
現在の丸山を舞台に活躍する、この御二方に話をしていただきます。

それぞれの異なる視点が重なった時、丸山というまちに向けてどんな会話が交わされるのでしょうか。皆さんも一緒に交差点に立ってみましょう。

 

まずは、「いる人」上野さんのお話。
「いる人」上野さんが語る「丸山」

元々は「神戸の奥座敷」と呼ばれていた丸山も、今は高齢化率40%で、神戸市全体の26%からみてもかなり高齢化が進んでいるといえるまち。山に囲まれた盆地のようなところにあって地形がかなり特徴的。

山の斜面を活かして住宅が並んでいたり、場所によっては昔ながらの商店が残っている。

まちづくりに関わる人にとっては有名なまちで、「住民主体」のまちづくりを初めてやったといわれています。

 

「いる人」上野さんが「丸山」でやりたいこと
丸山で生まれ育ってきたけれど、今の丸山には遊ぶところがなくなって、同級生もみんな外に出て、帰ってこなくなってしまったら悲しい。そこで立ち上げたのが「丸山project」です。

友達のおじいさんが住んでいた家を借りて、住みながらDIYをしますという活動から始めました。

建築は仕事でもやっているので、自分でも家をいじってみたいという気持ちはありました。天井や床を解体するなどの作業をして、そのあと参加したみんなでご飯を食べたりなど。

そんな活動をしていると、塩屋のまちあるきイベントの案内人として声をかけてもらい、丸山をたくさんの方に案内する機会ができました。すごい階段があって面白いので実際に歩いてみようという話になったらしいです。当日は雨の中みんなで階段を下って、また上るという無駄のような運動をしたり、長いローラー滑り台のある公園を見てもらったりしながら、まちを歩きました。

神戸の奥座敷と呼ばれていた時代にあった温泉付き旅館で「大日温泉」という建物があります。旅館部分がなくなって地域の銭湯としてずっと使われてきたのですが、阪神大震災の時にボイラー部分がだめになって廃業され、跡地が今も残っています。

そこを東京からミュージシャンの方が物件を購入して引っ越してきたことで、イベントをやる流れになり、丸山のまちが動き出した感じです。

何を始めるにしてもまず、きれいにしなければということで3月に「大日温泉清掃イベント」を行いました。掃除や、内部の改装なども行って、そこで10月にイベントも開催しました。最初は、フリーマーケットみたいに小さくやろうと思っていたのですが、何か数珠つなぎのように人が集まってフリマやライブ、有名なお店も来てくれたり、ごちゃまぜのイベントができました。今後も定期的にいろんなイベントをしていきたいと思っています。

ここで、きく人:古川より上野さんへ

  • 丸山は地形が特徴的だけど、階段が多いことは地域の人はどう感じているの?

住んで居る人にとっては不便に思われていると思いますが、その地形が面白いと思ってもらえているような気がします。坂、階段が多いのでトレーニングには事欠かない。よく歩くのでおじいちゃんおばあちゃんも元気だと思います。

昔からまちづくりが活発な地域で、今もいろんな活動をされている。昔からそれをすごいなと思っていました。今、自分がいろいろやろうとしていることに肯定的な人が多いので、やりたいことをやりやすい土壌が整っていると感じています。

きく人:古川より西村さんへ

  • そういう状況は、「きた人」的にはやりやすさを感じるのでは?

僕はやんちゃをしているのであまり好かれていないかも(笑)

 

続いて「くる人」西村さんのお話をお伺いしました。

「くる人」西村さんが語る「丸山」
今昔マップで歴史的変遷を見ていくと、鉄道が先にできてまちが形成されていく様子がわかります。戦後、分譲が進み、神戸市が開発して売られていた時代があり、まちが出来上がっていきました。ニュータウン的な開発がされた時期もあります。地形が特徴的。断層などあって、すごくおもしろいと感じている。

丸山に来ようと思ったのは、不動産のサイトで神鉄長田、丸山エリアの土地の値段がすごく安くて気になったことがきっかけ。

土地の値段が安すぎるというのがチャンスがあると感じました。土地の値段に大きな差が生まれるのが気持ち悪く感じて「そんなたたき売られる場所じゃないだろう」という気持ちで買って直してみようとなりました。

改築にユニットを組んで、まずは「草刈り」から始めました。どこに家があるか分からない状況から炎天下の草刈り作業が済むと、すごくボロい建物が出てきて、焦りました。床がトランポリンみたいに(笑)

解体した木材はストーブで燃やしてたけど、地域の方にやめてくれって言われました(匂いがしたようです)

畑もつくって、1回目の収穫はそれなりにありました。2回目は土がやせるので今後の課題です。

 

「くる人」西村さんが「丸山」でやりたいこと

駅から徒歩1分くらいのところにバラック街があって、かなり昔から家が建っていたので所有権は帰属されている。
その半分くらいを取得して「村」をつくりたいという

丸山の中で新しい「村」をつくろうという計画も水面下で動いています。

 

会場のみなさんとの意見交換の中でさらにいろんな「たくらみ」が見えました。

 

「いる人」上野さんの「たくらみ」

・大日温泉を丸山のメイン会場としていろんな人が集まる場所にしていきたい

・コインランドリーだった建物をお店みたいにしてみたい

・家賃も安いのでアーティストとかが入ってきて、大日温泉を拠点に活動できる場所になるのが夢

・空き地が負の遺産ではなく、活用して地域の人が畑をする場所になるとおもしろいなとずっと思っていたが
それが夢じゃなく実現できるところまで来た気がする。

・魅力のあるまちなのにプレーヤーがいなかった。空き家、空地が多いがそれを負の遺産でなく
何でも自由に使える場所として面白がって使ってもらえるといいと思う。
今は活動する人より空地の方が多い状況なので、丸山で活動する人がどんどん増えていってほしいです。
若い人が来てくれたらうれしいな。

・自分が活動を始めたきっかけは、小さい頃かずっと行っていたたこ焼き屋さんがなくなったこと。
駄菓子屋さんもなくなって、今の子どもってどこでお菓子とか買うんだろうとおもって、
みんなが集まって遊べる場所をつくりたいと思った。

・丸山では、なんでもできる地域だと思うので、何でもやってみるのがいいとおもっている。
自分が地元出身としているので、地元との仲介役みたいな立場になったらいいかなと思っています。

 

「きた人」西村さんの「たくらみ」
・やってみたいのは、デベロッパーみたいに「駅徒歩何分!オープンハウス!」と詠って、
ドア開けたら竹藪!みたいな家を紹介したい。そういう遊びをしていきたい。

・遊び心って大事。それで丸山駅の乗降客数が増えたらしめたもの!!

・若い人がいきなり店やるのはハードルが高い。まずは住む人が増えること。
楽しそうな雰囲気ができれば興味を持ってもらえるかも。時間はかかるけど継続的に。