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まちラボstyle特集 まちかどヒーローインタビューvol.1

2020.10.20

まちラボ1周年記念に発行する「まちラボstyle」で、まちかどヒーローインタビューのコーナーにご登場いただいた、神戸すまいまちづくり公社の寺澤正敏さんのインタビューの詳細をご紹介します。本当に素晴らしいお話を聞くことができました。

それでは、放送席~
創刊号のまちかどヒーロー 寺澤正敏さんです。


【寺澤さんがこうべまちづくり会館で働いていた時のことを教えてください。】

私がまちづくり会館で働き始めた時は、会館で担っていたまちづくりの専門家派遣などの業務が別の部署に移って、貸館としてもっといろんな人に使ってもらおうという方向に力を入れ始めるタイミングでした。

さらに、元町商店街ともそれまで以上に連携をとることを目指して、1階を休憩コーナーに改修するなどしました。

それまでの会館の1階は雰囲気が硬くて、パネル展示もしていましたが、一般の方々がふらっと立ち寄れる雰囲気ではなかったですし、入ってこられた人が「あれ?入ってもよかったのかな?」という印象だったと思います。商店街に面していてそれではもったいですし、休憩できるテーブルを置いたり、コーヒーを販売したり、カウンターを置いてスタッフが入るようになったりして。商店街のインフォメーション的な機能も一部を担えたらいいなという思いでしたが、実際そういう機能を果たしていたと思います。しつらえを変えて商店街から見てもオープンにしたことで気軽に使ってもらえる空間になりました。ただ、それが貸館業に結びつくかというと、そうはすぐにはいかず。

休憩だけでなく、何か目的を持って会館に来てもらえるにした方がいいと思い、子供向けに夏休み工作教室「夏っ子お助け隊」を始めました。それまでまちづくり会館って子供が来てくれるような場所じゃなかった。4階ライブラリーにも子供向けの本は少なかったけど、夏休みの自由研究で使えるような資料や話をしてくれる方がいたので、親子で観に来て、知ってもらうきっかけをつくっていこうと考えました。「夏っ子お助け隊」は、結構たくさんの親子に参加してもらえて、「ここって入ってよかったんや!」ということを校区の子供たちが知ってくれて、4階にライブラリーがあって、ジャンルに偏りはあるけど、調べたいことがあれば、ここにきたら色々とお手伝いもしますよっていう案内を続けて、3年間かけて中にも入ってもらえるようになっていきました。夏休みの自由研究で賞を取ったと報告に来てくれた親子もあり、うれしかったですね。

子供向けの絵本を買って1階に置いたりもして、ベビーカーや小さい子供連れの人たちが1階で休憩して、子供は本を読んだりしてという中で、お母さんたちは「貸し部屋とかもあるんですね」とか、会館でやっている講座に、「どうやったら参加できるんですか?」とかの質問を、1階の受付スタッフが案内してくれました。実際に使ってくれたかは分からないところもありましたが、今まで会館に来たことがない人が会館に来るきっかけは作れたと思います。

 

【元町商店街との関係ではどんなことがありましたか?】

商店街のイベント開催時に会館の1階を会場として使ってもらったり、休憩スペースとして使ってもらったり、元町夜市の時は、1階はクーラーがついているので休憩スペースにものすごい沢山の人が入ってくるんですが、それだけじゃもったいないなぁと思って、夏祭りなので子供のお面作りワークショップをして、浴衣着た子供たちがお面つくって、それ着けて夜市に繰り出してもらうようなこともしました。休憩場所だけじゃなくてうちも盛上げに協力できることはやろうって、商店街ともそんな感じでイベントの時には協力したり、勝手に便乗したり。そしたら商店街の人たちも会館にお願いしたら何か協力してくれんのかな、という雰囲気はあった気がします。

商店街の青年部にも入ってたと、いうかいつの間にか入れられてて(笑)会合に参加したり、会合場所がない時は会館を使ってもらったりしていました。

【青年部に出席させられて(笑)どんな話をしました?】

企画を考えることが多かったですね。こんな企画の持ち込みがあるとか、個々で入手した話を持ち寄って何ができるか、補助金が必要かなど、割と具体的な話をしていましたね。かなり真面目に。私はあまり役に立っていなかったと思いますが、会館から離れるときに送別会をしてくれたり、今でも青年部の皆さんとは仕事でつながることはありますね。

今後は、その機能をまちラボで担っていく感じなのかな?

商店街と会館の関係は、会館長が商店街のオブザーバーに入っていたことも大きかったと思いますよ。

 

【施設の機能充実のカギはなんでしょうか】

当時は、職員、アルバイトさん、シルバーさん含め、1階にも5階の事務所にもそれなりの人数がいました。
平日は「まちづくりアドバイザー」の方にも日替わりで来てもらってて、マンパワー的には結構あったので、イベントを自前でやろうと思えばそれなりにできましたね。

アルバイトさんの都合によっては、私も1階で受付に入ることもありましたし、会館長も自ら設営の机を運んでくれたり、事あるごとにみんな協力的にやってくれてて、うまく回っていたと思います。みんな、会館のことが好きだったんだと思いますよ。

 

【まちづくり会館での思い出とか、楽しかったとか大変だったとか印象に残ったことは?】

やっぱり、それまで会館に来ることがなかった人が来てくれたことですかね。

イベントを自分で好きにやらせてもらっていたのですが、それをきっかけに今までとちがう人達が来てくれたっていうのは楽しかったし、嬉しかった。

でもやっぱり、思い出と言えば「雨漏り」ですね。とにかくもう雨漏りがひどくて(笑)。雨!ってなったら、みんなで一斉にバケツを置きに行って、梅雨とか台風がきたらもっと大変で、脚立登って、屋根裏に身体ねじ込んで、バケツを入れ替えて・・・そんなん1時間ごとにしたり、今となっては笑い話になったけど(笑)。毎回ビチョビチョでした。

(山岸)まちラボも開館して最初の台風でミーティングスペースが雨漏りしましたね。切っても切れない雨漏りとの縁(笑)

 

【寺澤さんの今のお仕事とまちラボとコラボ・協力体制となれることはありますか】

直接的なものはピンとこないけど…きっと会館には活動をしたい人や活動場所を探している人がくると思うので、例えば、すまいるネットの空き家関連の業務とかのつながりはあるかもしれないですね。空き家や空地の情報が気になった人がいたら、その案内をスムーズにできるような連携が取れるといいかもしれないですね。空き家・空地の登録バンクもあるので、そういったものを案内してもらえるだけでもいいかもしれませんね。

公社はいろいろな事業をやっているので、賃貸住宅とか、ゴルフ場とか、ロープウェーとかの情報なんかもありますね。

 

【まちラボの駅名シリーズイベントでロープウェイやケーブルカーの話なんかどうですか?】

(古川)意外とロ-プウェイは公社の事業って知らないような人が多いような印象です。

 

ロープウェーの事業元がどこかはあまり知られてないと思うので、そういう話題提供はできるかもしれないです。公社のやっていることをなかなか知ってもらえないところはあるので、それこそゴルフ場も、賃貸住宅も色々やっているんだけど。

ロープウェーやケーブルカーも活性化していきたいし、駅名イベントに参加している人達の意見がもらえるのもいいかもしれませんね。

【まちラボに集まる人達についてどう思いますか?】

(古川)ケーブルカーとロープウェイで駅名の表記が違うんです。確か駅を含んでるか含んでないかで、確かケーブルカーが含んでなかった気がする。 正式名称は虹だけどロープウェイは正式名称が虹の駅までだとかして、表記が確か微妙に違う。

(山岸)そんなところまで普通は見てないですよね。意識してない部分。

(古川)そういうところを意識してる人達が今のまちラボに集うんですよね。一般的な視線よりもいい意味で「変」な人がきてる実感がある。あえて意識してる部分かもしれないんですけど、今までの形と違うところは、今までの視点の人たちにどう写っているのかな?

 

それは、捉え方をどう考えるかではないかな。

「今まで来てなかった人達が来てくれてる」っていう捉え方もあって、それはそれですごく良いし。 駅名の話なんかは、ここでやってるっていうのも気付かない人の方が圧倒的に多くて、商店街で公開でやったら、それで通りがかった人達が入ったりして収集つかんくなったり(笑)。誰でも知ってる駅みたいなものをテーマにすると誰でも参加できるし、入りやすい。公開でやって商店街との連携になるのも面白いかもしれない。

 

【寺澤さんにとってまちづくりって?】

いろいろな課題解決やハード事業も「まちづくり」だと言えるし、まちの中で何か“こと”を起こせばそれはもう「まちづくり」と言ってもいい気がします。すぐに受け入れてもらえないものもあるかもしれないですけど、まちを悪くしようと思って“こと”を起こす人はいないと思います。個人的には「まちを楽しんでいる人」がまちを盛り上げていると感じますし、その人たちの姿勢自体がまちづくりと言えるのではないかなと思います。まちを良くしていきたいという気持ちもあるでしょうけど、まずは自分たちが楽しんでいると。そういう雰囲気そのものがまちを活気づかせている気もします。いろんなことを自分たちで考えて、突拍子もないこともやってみて、それがいつの間にか根付いて、「あのまちって元気やね」みたいになったりすると、そこに人が集まってきたりします。人が集まることだけが正解ではないでしょうけど、それぞれが思い思いにまちを楽しんでいる姿もいいなと思います。個々の活動も十分にまちへ貢献していて、まちづくりだと思いますよ。

 

【まちづくりと同時に「人」って大事なんですよね】

いろんな視点でまちづくりという言葉をとらえている人がいると感じます。
ワインを産地から温度管理して神戸港に荷揚げして、それを通じて活性化するのをまちづくりと話をする人もいますよ。そのワインは、漁港で魚を食べるみたいな鮮度らしく、そういったことでまちづくりにつなげたいとか。(震災で打撃を受けた神戸港の元気につながりますね)

ついつい同じ人たちに声かけすることが多いと感じていて、それ自体はその人たちへの信頼でもあるけど、また違った面白い人もまだまだたくさんいると思います。

詳しく話を聞くと誰々さんと知り合いだったり、広がりやつながりが見つかることもあります。

 

(山岸)私たちが知らないだけで、そういう人は多いのかもしれない。もっと探し当てていきたいです。

 

【そういった人を見つけてくる方法は?】

例えば出かけた先でやっていたイベントとかワゴン販売を見て「面白いことやってるな」と思ったら覚えとく、メモっとく、ショップカードもらっとく、とかはしてますね。

その場で話したりしたりしないですけどね。あんまり期待させてしまっても、だし(笑)

ずいぶん後になってから、「これはあの時のあの人がいいかも」と思い出すこともあります。いざお願いするときは直接連絡します。もともとイベントなどで見かけた方が多いので、だいたいの方が話を聞いてくださいますね。

 

(古川)アウトプットをしたいけどできてない人がいるのでは?と思っていて、まちラボはそういう人たちのための場であってほしいと思っています。コロナでいろんな時期があったけど、これならできるかなっていうのも見えつつある。これから先を見据えていきたいなと思っているところです。

 

そういう埋もれているような人たちを見つけていくのも素晴らしいと思います。

すでに有名な人たちは他でも色々やっているしね。すごい技術持ってるのに広報の点で苦労している人も多いので、じゃあその代わりうちが広報するよという連携の仕方で広げていくとか、色々挑戦していってください。

 

寺澤さん、ご協力ありがとうございました。
次回のヒーローは誰かな?2021年3月号をお楽しみに!!